百花輪の儀。それは華信国の五つの領地よりそれぞれの代表となる貴妃を後宮に迎え、もっとも皇帝の寵愛を受けた一人が次期皇后に選ばれる一大儀式だ。後宮に憧れる武術家の娘・明羽は、道具の声が聞こえる不思議な力と拳法を駆使し、北狼州代表の來梨姫の侍女として後宮で働き始める。美貌や知略、財力を賭した貴妃五人の戦いで、明羽は引き籠り気味の「負け皇妃」來梨を皇后の座につかせることができるのか!?
シリーズ読了していますのでまとめて書きます
以下、ネタバレ有りですのでご了承ください
この話の面白いところは後宮ものなので本来なら皇后とか貴妃が主役になるのが普通なのに彼女たちは脇役。
主役は本来その主役になりそうな貴妃の侍女なのです。
皇帝は様々な難題を抱え、その貴妃のことも好きなのですが、主役はこの二人じゃない。
その侍女と皇帝に忠誠を誓ってる官吏←高級官吏ではある
その二人が物語のカップル
侍女と高級官吏では身分違いでもあるし、恋愛ものならその辺りが……となるのですが、それもメインの話じゃない。
貴妃の中から次期皇后が選ばれる。
これが「百花輪」
それは命がけの戦いでもある。
色々なルールがあるのですよ。
デスゲームとは言わないが、結果的にはそういう様相でもある。
侍女は命をかけて自分が仕える貴妃を皇后にするためにあの手この手で難題を克服していく。
もちろん障害は後宮の陰謀、そして臣下たちの勢力争いでもある。
解決していく過程で官吏と協力して仲が深まる侍女。
しかし彼女は男に襲われた過去が有り男が苦手。
官吏の方も女が苦手。
男嫌い、女嫌いのカップルが距離を縮めて行く話でもあります。
それでも恋模様は薄め、それよりもミステリーやサスペンス要素が濃い。
まさに私好みです。
電子書籍で購入するので実感は薄いのですがたぶん分厚い本だと思う。
全4巻ですが、しかし読み終わったときにもうおわりと思ったら残念で仕方なかったです。
良作だと思う。
次回、絶対に作家買いすると思いました。
中華ノベル風。
後宮ものとか、もしくはミステリー好きな人に是非読んで貰いたいです。
長編、シリーズもの好きな方も是非!
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